December 11, 2006

「矯正歯科治療中にムシ歯になったりしない?」


矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正の Blog
カマクラデントフェイシャルオ−ソピディクス山本歯科・矯正
院長 : 矯正歯科医 : 山本一宏の Blog 72)

矯正歯科治療を受けるに当たって
患者さんがする
第三番目の心配は

「矯正歯科治療中にムシ歯になったりしない?」

・・・でも大丈夫
当院専属の歯科衛生士と力を合わせて
矯正歯科治療中に
しっかりとしたブラッシング法を
身に付けておけば
矯正歯科治療中ばかりでなく
一生涯ムシ歯0で
いられる確率が高まります

そこできょうのブログは

「矯正歯科治療中の歯ブラシ法」

をお伝えします

矯正歯科治療中には
複雑な装置がお口の中にはいって
とても歯ブラシがしづらいことは確かです

そのため普段より
より念入りなブラッシングが必要です

矯正歯科治療中の歯ブラシ法
図に示した通り
矯正装置=ブラケットの
上45°
中央
下45°
と3通りの角度から
アプロ−チして
念入りに歯ブラシしてください

それから ふだんは
食べ物の流れが
歯から歯茎に向かって
自然なマッサージ効果を生んでいるのですが

矯正装置が入ることによって
柵を作ってしまうこととなって
食べ物の自然な流れを止めてしまうことになります

刺激を失った辺縁歯肉は
炎症を起こして赤く晴れてしまいますので

バス法といって
歯と歯茎の間に45°に構えた歯ブラシの
毛先を歯茎におしつけて
動かすことなく
小刻みにマッサージをおこないます

歯ブラシを歯と歯茎の間に45°にかまえて・・・

こうすることによって
歯茎も矯正治療期間を一貫して
健康でいられます

普通の歯ブラシでもいいのですが
下の写真のような
ソロ歯ブラシやワンタフト
とよばれる房状の歯ブラシや
歯間ブラシを
補助用具として使うとより効率的です
矯正歯科治療中のブラッシング補助用具

当院付属
辻 直子予防歯科のサイトでも
ブログでも紹介している通り

歯ブラシをすることは
殺菌消毒薬や抗生物質を含む
あらゆる薬剤の進入を拒む
大便のおよそ2倍の細菌数から構成される
バイオフィルムを
物理的に落とすことが目的です

矯正歯科治療中には
複雑な装置がお口の中にはいって
とても歯ブラシがしづらいのに比べて
矯正装置が外れた後には
より簡単になりますので
厚労省や日本歯科医師会
が提唱する
8020などといった近視眼的な目標ではなくて
それこそ人生における高いクオリティ−
としての80allも夢ではありません

その証拠に
当院 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正
サイト 「ムシ歯 の一本もないひとたちあつまれ!!」では
矯正歯科治療が終了した時点で
噛みごこちよく
しっかり噛めるといった面からも
美しさの面からも
完璧な歯並び噛み合せになり
しかも
ムシ歯が1本もなかった30人の人たちを紹介し
どうしたらムシ歯が1本もできなかったのか?
その秘訣と矯正治療中の感想をインタヴューして
予防医学最前線から
近未来の医学上の常識を先取りしたともいえる
一味違った笑顔の数々をお届けしております

鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正では
現在進行形でこのような
ムシ歯0で 完璧な歯並び・噛み合せの人たちが増えつつあります

ムシ歯 の一本もないひとたちあつまれ!!」に
登場していただいたみなさんの平均ブラッシング回数は
一日2回から毎食後まで様々で
1回のブラッシングに要する時間は
最長の30分から最短の1分までの平均7.4分でした

みなさんが口をそろえていったことは矯正治療後では
歯ブラシがしやすくなった

楽に歯を磨くことができるようになったということです
矯正治療によって
歯のデコボコがなくなり
磨きづらかった個所(いわゆる不潔域)がなくなり
最小の努力で完璧に
ブラッシングすることができるようになったからです

また ご自身の努力も去ることながら
来院ごとに当院でプロフェッショナル
である専属の歯科衛生士からの歯ブラシ指導を受け
それをきちっと守って実行してくださったことが
なによりの秘訣だった様子です

しかし 同時にいえることは
これらの人たちが決して一日中歯ブラシばかりしている
ブラッシングマニアではないということです

むしろ あごの位置を整形し
歯並びを矯正し
さらに細心の注意を払って
噛み合せの調整を行ってきたことが
これら患者さんを歯ぎしり・食いしばり癖などから
解放させることにつながり
ムシ歯や歯周病に対する免疫力を高めた事と考えられます

鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正では
噛み合せの調整は
矯正動的治療期間中・
保定期間中・
保定終了後を通じて絶えず
最小限の範囲内で行っております

その結果 10月22日の当ブログ
叢生の弊害 1)」で紹介した
ミューチャリー・プロテクテッドの噛み合わせが備わり
一部分の歯のみに応力が集中することなく
前歯 中間歯 奥歯が相互に保護しあう
噛み合せ様式をかたちづくることができます

噛み合せの応力を
理想的に分散させることが
ムシ歯や歯周病・
歯のすり減りなどの破壊から
歯や歯周組織を防ぐ
大きな要素であったことがうかがえます

また このページに登場してくれた人たちの多くが
カルシュウムに代表される
ミネラルの充分な摂取を心掛けていることは注目に値します

歯の表面では
頻繁にミネラルの出入りが行われています
甘いものなどを食べたときに
お口の中の酸性度を示すpHは5分以内に
歯の溶け出す5.3以下に達してしまいます

このときミネラルの摂取が充分で
腸管表面にビタミンでありミネラルでもある
活性型ビタミンD3(カルシウムバインディングプロテイン)が存在すると
カルシウムを捕まえて血中に運びます

それが唾液腺からもう一度口の中に放出されて
歯の表面のカルシウムを元に戻します

もちろん歯の表面に歯垢がなく
きれいに磨かれていることが条件ですが
ミネラルの摂取を心掛けて
食品のうちに充分なカルシウムがあれば
このサイクルが順調に機能して
歯が脱灰されムシ歯になることはありません.

食事指導をも包括した
予防歯科指導の重要性が浮き彫りにされてきます
(矯正治療中のミネラルの補給にジャンプ

私たちは今
その初期には充分な栄養の摂取もままならなかった
中期にはムシ歯の洪水をむかえ
後期には総歯周病を患った20世紀を通り過ぎ
21世紀を迎えました

そして私たちは
20世紀の置き土産として
かむ機能が全身の健康とおおきくかかわりあっていること
死亡原因の第1位の脳血管障害・虚血性心不全が
アテローム中から歯周病菌が検出されたことによって
歯を磨かないことにより起る歯周病が
緩徐自殺法であることなどを知りました

21世紀はよりホリスティック
(wholistic,holistic)な観点から
自分の健康をとらえなおし
自分の健康に責任を持ち
自分の健康に積極的に投資する時代になることでしょう

このページに登場してくださった皆さん
どうもありがとうございました

これからも油断することなく
是非一生涯ムシ歯・歯周病ゼロで
健康と美しい笑顔で過ごされることを
祈りつづけます

また我が国において
真の意味での健康保健制度が拡充され
予防歯科医療が普及することによって
ムシ歯ゼロの人が
今後もたくさん生まれることを
鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正では
院長スタッフ一同期待します.
Posted by dendroboim at 18:51:49 | from category: 歯の意識革命 | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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