November 05, 2010

「指しゃぶりって何歳まで大丈夫?=矯正歯科医の意見(再録)」


矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正の blog
カマクラデントフェイシャルオ−ソピディクス山本歯科・矯正
院長 : 矯正歯科医 : 山本一宏の ブログ 183)

バリ島ウブドゥ・サヤンに棲む蛙

本日2010.11.5 は
1歳6ヶ月検診で
鎌倉市保健福祉事務所に行って
早川さんとおっしゃる
保険師さんと一緒に
25名の子供たちの検診をしました

指しゃぶりを
している方がそのうち
3名ほどいらっしゃったので
もう4年ほど前になる blog を
再録してみようとおもいます

指しゃぶりを続けていると
出っ歯になります

それも多くの場合
矯正歯科治療が困難を極める
骨格性の上顎前突になります

およそ5年ほど前
こんなことがありました

4歳で幼稚園に通園していたマコちゃん(仮名)が
ママのイヤリングを借りて
自分の耳につけて遊んでいた時
急に手を止めて
イヤリングを外して
「Sくんのパパ(=私のこと)が見ているかもしれない・・・」
っていったそうです

私たち矯正歯科専門医はその子の顔を見れば
指しゃぶりをしているかどうかすぐにわかってしまうので
マコちゃんに「指しゃぶりしていると変な顔になっちゃうよ!」
って過日注意したのでした

それを彼女は
このおじさんの前では
一度も指をしゃぶったことなんかないのに
知っているってことは・・・

千里眼か何かで
そっとのぞいていたに違いないと思ったようです

息子の友達が Thumb sucker であった場合には
先日紹介した矯正歯科の聖書=
グレーバーのブルーブックの中から
必要なページをコピーして
差し上げることにしておりました

小さい紳士淑女だって
将来変な顔に育ってしまうことは避けたい様子で
それ以降ぴったり指しゃぶりをあきらめる
ひとが多いようです

大人でも体に悪いとわかっているのに
タバコをやめられないのと同様で
指しゃぶりを辞められなくて困っているお子さんは
大勢いらっしゃいます

特に年子などで
母親の注意が下の子ばかりに
向いてしまっている場合には
おこられてでも母親の注意を
自分に向けたいがために
さらに固執することも
こどもの心理にはあるようです

指しゃぶりは
グレーバーのブルーブックも示すように
期間・頻度・強度
で左右します

指しゃぶりなどの癖の三つの要因(グレーバーのブルーブックより引用)

3歳まででしたら
ほぼ問題ないと思われますが
3歳を過ぎても続く場合には
小児歯科医や矯正歯科医などに相談することがいいでしょう

私たちを受診くださった場合には
まず
「どうやってしゃぶってるの?」
・・・ってきくことにしております

恥ずかしがってやらない場合にはほぼ安心

ここぞとばかり
直ちに親指を口にもっていく・・・

指にタコがあったり
何時も湿っているためにウイルス
が住み着いている場合などは
困難な場合が多いです

マニキュアみたいに
キニーネなどの苦い薬を
爪に塗る製品や
指を吸っても陰圧にならない装置を
指もしくはお口の中に装着する方法もありますが
理由があっての「指しゃぶり」ですので
その理由をしっかりとこどもの心の中から探って
将来おこりうる
総合咀嚼器官の変形の危険性を
こどもと充分に話しあって
3回やるところを2回に
2回を1っ回にと
徐々に止めさせてゆくことが推奨されます

無理やり止めさせたりすれば
心のゆがみは
もっと大変な部分を割ってでることもあります


矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正
カマクラデントフェイシャルオーソピディクス
鎌倉市小町1-5-21森ビル3F
call : 0467-22-6702
E-mail : posthorn@dentfaco.jp
URL : http://dentfaco.jp
院長:矯正歯科医 山本一宏
日本矯正歯科学会認定医
日本成人矯正歯科学会認定医
日本矯正歯科協会(JIO)正会員
日本歯科矯正専門医認定機構(JBO)認定医
American Dental Association,
American Association of Orthodontists &
World Federation of Orthodontists, Member

Posted by dendroboim at 15:10:00 | from category: 歯の意識革命 | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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