November 06, 2010

「取り外しのきく矯正装置を用いる抑制矯正(再録)」


矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正の Blog
カマクラデントフェイシャルオ−ソピディクス山本歯科・矯正
院長 : 矯正歯科医 : 山本一宏の ブログ 184)

昨日2010.11.5 は
1歳6ヶ月検診で
鎌倉市保健福祉事務所に行って
早川さんとおっしゃる
保険師さんと一緒に
25名の子供たちの検診をしてきました

受け口の方がそのうち
3名ほどいらっしゃったので
もう4年ほど前になる blog を
再録してみようとおもいます

矯正歯科治療を開始期で分類すると
予防矯正
抑制矯正
本格矯正
となります

おおまかに述べると
予防矯正は・・・
乳歯期に
装置を使わないか,
もしくはごく簡単な装置で
(たとえば指しゃぶり防止用の指サックなど)
将来歯列の育成に
害を及ぼすと思われる
各種の習癖=くせ
等をなくすべく
コントロールしてゆく

抑制矯正は・・・
主として混合歯列期に
部分的な装置(限局矯正)や
整形装置を使って
アゴの成長発育をコントロールする事により
将来の不正咬合を
より良い方向より軽くする方に
成長誘導(Growth control)
してゆく

本格矯正は・・・
永久歯列完成
あるいは完成直前に
すべての永久歯をコントロールすべく
包括的におこなってゆく
矯正治療

一昨日示した症例は
部分的な取り外しのきかない装置で
抑制矯正した例でした

当院開発の取り外しがきく反対咬合治療用装置

今回は19世紀から連綿と続く
機能的顎矯正装置
取り外しのきく整形装置
アクチベータによる
反対咬合治療の紹介です


患者さんは現在も通院されており
矯正治療後18年近く経過していますが
噛み合わせは安定しています

反対咬合治療17年経過例写真は初診時10歳女性
左上)初診時=1984.10.8
受け口で第2乳臼歯を早く失ってしまったため
永久歯が倒れ込んでしまっている
右上)当院オリジナル可撤式整形装置9ヶ月間使用
左下)治療経過第一大臼歯アップライト完了時.
その後エッジワイズ装置による本格的な包括的矯正治療.
右下)矯正動的治療終了後17年経過時=2005.12.10

少し古いデータですので
変わってきているかもしれませんが,
乳歯期の反対咬合は永久歯列に
推移する際に
60%の確率で自然治癒します

昨今出来合いの装置で
乳歯列から反対咬合を
治す風潮がありますが,
意味があるかどうか議論が待たれます.
Posted by dendroboim at 00:00:00 | from category: 歯の意識革命 | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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