October 10, 2006

「青木雄一郎君おめでとう!!」


矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正の Blog
カマクラデントフェイシャルオ−ソピディクス山本歯科・矯正
院長 : 矯正歯科医 : 山本一宏の Blog 8)

Dr.青木と私

きょうはわたしの親友=青木亥一郎博士の
長男=青木雄一郎氏の結婚式でした.

8っつの頃からのおつきあいですので,
感無量です.

「わたしの尊敬する同時代人2)」

青木亥一郎博士は
歯科医師として
本厚木駅前で歯科医院
(青木歯科医院046-228-1656)を開業されています.

一見普通の(笑)歯医者
と見分けがつきませんが,
泣く子も黙る
AAE=American Association of Endodontics
の日本でも数名しかいない
Active Member の
ひとりなのです.

専門開業の資格をもちながらも
先生は holistic=ホリスティック=全体医療=包括医療
の観点から general practice
をおこなっておられます.

現代最新の顎咬合学について
わたしはこの先生に多くを学びました.

別の顔で先生は,
ワインについて造詣が深く,
ワインアドバイザーの
資格まで取ってしまわれました.

先生のご子息の結婚式でもありますため
お祝いの席にちなんで
本日は champagne =シャムパーニュの
話をしてゆこうと思います.

「ワインミニ知識 2)」

シャムパーニュ

シャムパーニュとは仏蘭西
シャムパーニュ地方でつくられる発泡性の
ワインのことです.

日本ではシャンパン,英語圏ではシャンペン
とよびならわされております.
過去において三鞭酒と音写されたこともありました.

この葡萄酒に閉じこめられている
CO2=二酸化炭素.
実は発酵の過程で葡萄液の中から自然に生まれてきたものなのです.

葡萄液から発酵の過程で生ずるCO2=二酸化炭素を,
そのまま葡萄酒の中に
閉じ籠める独自の方法は,
オーヴィレール修道院の修道士として暮らし,
76年の生涯を発泡性ワイン=シャムパーニュの完成に捧げた
Dom Perignon=ドム・ペリニヨン和尚(1639〜1715)
によって完成されました.

現在,モエ・エ・シャンドン社内に
別個の独立したブランドとして存在する銘醸ドン ペリニヨンは,
このドン・ピエール・ペリニヨン自身の精神を引き継いで名付けられました.
この飽くなき探求家の生涯と研究を記念する博物館が建てられています.

仏蘭西大使にも譬えられ,
ポンパドール夫人(1721~1764)をして,
「後味にまで美しさが残る」
と言わしめたこの銘醸ワインは,
また勝利の酒としても知られております.

F1レースの入賞者同士が
マチュザレム
(8本分のワインが入った大瓶=
巨人の名でよばれる大瓶の名称は
いずれ紹介させていただきます.お楽しみに!)
の瓶を振って掛け合ったりしている光景を
見たことがあると思います.

シャムパーニュがなぜに勝利の酒とされるに至ったかは,
現在では謎とされますが,
前述のモエ・エ・シャンドン社に残る顧客名簿をみると
ナポレオンからの注文が
勝ち戦の時に多い証拠が見つかっています.
こんなところがその理由のようです.

シャムパーニュ地方には
その白亜質である土壌の性格も手伝って,
200km にもおよぶ地下カーヴ=ワイン酒庫が存在しますが
上述のモエ・エ・シャンドン社のカーヴは
優に東京・横浜間に匹敵します.

これら大手シャンペン・メーカーを,
グラン・マガサン=シャンペン・ハウスとよびます.
上はご存知ドン ペリニヨンの数万円から
数千円のcuvee=キュヴェが存在します.
これらは云わばデパートのような量産店のような存在です.

RM=Recoltant Manipulant=レコルタン・マニピュランは,
NM=Negociant Manipulant=ネゴシアン・マニピュランとよばれる
上に述べた大手シャンペン・メーカーに対比してつかわれる用語ですが,
いわばブティックに相当する
小さくても心がこもったシャンペン・メーカーです.
コスト・パーフォーマンスのいい掘り出し物の宝庫です.

 cool便/シャンパーニュ・カルト・ノワール・リシャール・シュルラン

そのほかCM= Cooporative de Manipulant=コオパラティーフ・ド・マニピュラン
とよばれるシャムパーニュ協同組合や,
Societe de Recoltant=SR=ソシエテ・ド・レコルタンとよばれる,
同族農家が小規模で運営するシャンペン・メーカーがあります.

前者ではボーモン・デ・クレイエールやユニオン・シャンパーニュが
後者では,ウ・ジ 1911で有名なアンドレ・クルエ (Andre Cloet Un jours de 1911 N・V)
などがあります.

【ボーモン・デ・クレイエール】グラン・プレステージ・ブリュット[NV](白)

最後に,methode Chamepnoise=メトード・シャムプノワーズ
とよばれる シャムパーニュの製法について少しだけ・・・

シャムパーニュの製法における特徴はこの
メトード・シャムプノワーズにあります.
他の発泡酒と違い,芸術とまで云われるこの方法は
瓶内における第二次醗酵にあります.

1)通常の葡萄酒での製法をおこなった後,
とはいっても,シャムパーニュの cepage=セパージュ(葡萄酒を造る際の葡萄の品種)
は主に,ブールゴーニュにおける最貴種にあたる白葡萄のシャルドネと
ロマネコンティやシャムベルタンに使われるピノ・ノワール=黒葡萄なので,
特に黒葡萄は色素がでないよう細心の注意が払われます.

2)そのあと,瓶はlatte=ラッテとよばれる板に
首から刺されて remuage=ルミアージュ=攪拌つまり
ひとりのひとが両手で互いが逆回転するようにして
シャムパーニュの瓶を定期的に回転させ,その都度
板に刺してある瓶の角度を急にしてゆきます.

3)ルミアージュによって瓶の口= bouchon
近くに集められた澱は除去を意味する degorgement=デゴルジュマン
=瓶の口を急速に冷凍して澱を凍らせ除去する.
デゴルジュマンによって失われた部分に
liqueur de d'expedition=リキュール・ド・デクスペディシオン=
門出のリキュールが,通常では足される.

4)瓶の口には機械で厳重に栓=bouchon=ブションが
詰め込まれ,鉄製の口金でしっかり固定される.

5)休息のため瓶は1年以上カーヴのなかで寝かされる.

ピノ・ノワール=黒葡萄の魔術師と称ばれ
かのジャック・セロスも葡萄液を買い付けている
Egly Ouriet=エグリ・ウリエの瓶などには
latte の上に何ヶ月.
degorgement はいつおこなった.
などと記載されております.

 cool便/シャンパーニュ・ブリュット・ロゼ エグリ・ウーリエ
Posted by dendroboim at 00:42:06 | from category: ワインミニ知識 | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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