December 06, 2006

「矯正歯科治療中の痛みについて 2)」


矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正の blog
カマクラデントフェイシャルオ−ソピディクス山本歯科・矯正
院長 : 矯正歯科医 : 山本一宏の ブログ 67)

それではなぜ矯正歯科治療で
歯が動き出す時に
痛みをともなうのでしょうか?

歯槽骨のソケットに
歯根膜で懸垂され
植わっている歯は

持続的な
矯正力が加わることにより
ぐっと押される部分(圧迫側)と
引っ張られる部分(牽引側)
ができます

なぜ歯は動くのでしょう?

圧迫側では
加えられた刺激から
生体反応が起こり
各種のケミカルメディエーター
=花粉症のコマーシャルに出てくる
イガイガのアレ
が遊走されます

ケミカルメディエーター
としては
ヒスタミン
ブラジキニン
プロスタグランジン
などがあげられます

これが痛みのもとです

ただし
これがでないと
歯は動いてくれません

ケミカルメディエーター
が刺激となって
それまでのほほんと
暮らしていた
圧迫側の
ほねの細胞たちは
フュージョンして
破骨細胞とよばれる
多核細胞となり
ほねを溶かしはじめます

牽引側のほねの細胞は
以前11月11日に
「マイオファンクショナル・テラピー」
の中で述べた
分化=differentiation
の反対の脱分化=先祖返り
をおこして
どんどん増殖=multiplication
して増えてゆき
ほねを造りだします

00:10:00 | dendroboim | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks