June 12, 2007

「鎌倉文学館:企画展=澁澤龍彦=カマクラノ 日々」


矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正の blog
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鎌倉文学館 澁澤龍彦展

旧加賀百万石藩主前田利家の系譜
旧前田公爵家の鎌倉別邸であった
鎌倉文学館で7月8日まで
上記企画展が開催中です

仏蘭西文学者=澁澤龍彦は
当院にも縁の有る存在であります

在りし日には当院の患者でありました
開院当初
当時の=現在ではそのex-wifeが
河童が見たいと言いだしたので
夜の帳を押して
鎌倉湖=散在ガ池に赴いたことがありました

結局河童は見つからなかったのですが
帰路に立ち会った
北鎌倉「てっぺい」=いまでもあるのかな?
にて夕餉をとり
その際この辺に
澁澤龍彦が住んでいる筈なんだが・・・
と店主に訊いたのを憶えております

作家と澁澤龍子氏

澁澤の奥様の龍子さんが
当院の初診でいらっしゃったのは
その翌午前中のことでした

保険証を医局に持ってきた
受付嬢からそれを奪うようにとって
はじめてお目にかかる
龍子さんは
広い硝子窗から斜めに差し込む逆光を背景に
にこやかに
「そうでしたか・・・
それでは今度つれてまいります」
とおっしゃいました

門外不出の筈のドラゴニア魔王は
こうして当院を受診されることとなりました

初診時
「ぼくはのどが悪いようなのだが君は治せるかね・・・」
などと尋ねられたことを憶えております

なにぶん20代後半の自分も
あこがれの文学者を前に多少緊張して
それでもチョットだけしゃれて・・・
「はい 治すことはできますが
それで せんせいは悪魔と手を切ることになりますよ」
なんて応えました

我が愛する作家が
喉頭癌で亡くなったのは
その少し後のことでした

「ウチャ」と作家から称ばれ
愛された小さな白く赤い眼の
うさぎが伸び切った爪を
かちゃかちゃいわせながら
今は亡き作家の書斎を歩き回る
そんなある日
髑髏やら貞操帯のコレクションに
装飾され
四谷シモンの真裸に靴だけ履いた
関節少女の立つ
書斎によばれ
形見として
作家愛用のロッキングチェアを
戴き持ち帰りました

作家とよく写真に写っている
ロッキングチェアは現在
翻訳全集をも含めると
鴎外全集を優に凌駕する
「澁澤龍彦全集」
「澁澤龍彦翻訳全集」
の置き場に困った事が大きな要因を占め
購入することにした
七里ヶ浜にある自宅の
イタリア製の硝子でできた
コンピュータデスクの前で
日夜役立っています





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院長:矯正歯科医 山本一宏
日本矯正歯科学会認定医
日本成人矯正歯科学会認定医
日本矯正歯科協会(JIO)正会員
日本歯科矯正専門医認定機構(JBO)認定医
American Dental Association,
American Association of Orthodontists &
World Federation of Orthodontists, Member






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