December 15, 2006

「MeleKalikimakaー医療はいったい誰のため?4)」


矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正の blog
カマクラデントフェイシャルオ−ソピディクス山本歯科・矯正
院長 : 矯正歯科医 : 山本一宏の ブログ 76)

患者が主役の根拠のある医療

患者さんが通っていらっしゃる病院以外の医師の意見を求めることを
セコンドオピニオンを得るといいます
2つ目の診断を受けるといった意味です

なぜセカンドオピニオンが必要かというと
医師は自分が最もよいと思う方針を勧めます

しかし別の立場の医師から説明を受ければ
さらに具体的な比較が出来るようになり
より納得のいく治療が期待されます

セコンドオピニオンが主治医のした診断と一致していれば
主治医の診断や方針に対する確認ができます

同時に治療の妥当性・普遍性を確認できます

セコンドオピニオンが
主治医のした診断と一致していなかったならば
主治医の示す治療法以外の治療法が得られる可能性があることを
知ることができ選択の余地が生まれます

セコンドオピニオンを得ることは
個人の権利についての熟慮の歴史的背景を持つ
アメリカにおいては自然におこなわれていることです

でも「これまで先生にひとつお任せします」
で済んでしまっていた
こういった習慣の根付かない日本では
患者さんにセコンドオピニオンを与えても
患者さんはかえって混乱してしまい
もう何が何だかわからなくなってしまい
途方に暮れてしまうこともあります

これからの医療は
治療を受けることに伴う
メリットとデメリットの両面から
情報の開示を受けます

さらに必要なら
二番目の意見(診断)=second opinion
三番目の意見(診断)=third opinion
を求めます

そして熟慮の結果
自らで医療を受け入れる
意思決定するか
逆に
不可侵性の主張=「私に何もしないでください」
をします

医療が真に患者さんのためにおこなわれる日が
限りなく近い将来にくることを
祈ってペンを置きます

00:10:00 | dendroboim | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks