November 27, 2006

「多数歯欠損症例の矯正歯科治療」


矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正の blog
カマクラデントフェイシャルオ−ソピディクス山本歯科・矯正
院長 : 矯正歯科医 : 山本一宏の ブログ 58)

きょう 御紹介するのは
多数歯欠損の患者さんです

多数歯欠損とは
本来必要とされる歯が
多数歯にわたって
生まれつき作られなかった事をさします

7歯にわたる多数歯欠損の患者さんの矯正歯科治療写真は初診時8歳の女性
上下左右4本の第一小臼歯と
右下を除くすべての第二小臼歯
合計7歯が先天性欠如

コンピュータによる
矯正歯科診断の結果
抜歯症例であったため
第一小臼歯4歯分のスペースは
治療計画上閉鎖

ところで
いまだ3歯分のスペースが残り
人工物で補填した

多数歯欠損の患者さんの矯正歯科治療前後のレントゲン写真
上の写真の患者さんの矯正歯科治療前後のレントゲン写真

10月25日の当 blog
25)「抜歯? 非抜歯?---」
矯正歯科における抜歯治療と非抜歯治療・中立の立場から・・・
で御紹介したとおり
(鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正サイト・「抜歯? 非抜歯?---」・中立の立場から・・・
も参照のこと)

私たちは歯数において
進化の過渡期にあるようです
でこぼこした歯や出っ歯を
得意分野である
ターミナルリダクションで
解消してゆこうとした
遺伝子の悠久の計画は
ここに来て挫折した模様です

パニックをおこした遺伝子は
どうしていいかわからずに
多数歯欠損をおこしてしまうようです
当院には双子で
姉妹そろって
10本ずつ
本来必要な永久歯が
欠損した方がいらっしゃいます

宇宙食の時代ならさておき
現代において
これだけ必要な葉が足りなければ
咀嚼効率は悪くなるし
見た目においても困ります

ただし
包括的矯正治療を
受けられることによって
4歯分のスペースを
閉じることができるのは
メリットです

インプラント植立後補綴治療の
半分近い治療費で
歯列全体の矯正歯科治療が受けられます

00:10:00 | dendroboim | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks