July 22, 2011

「矯正歯科・非抜歯治療についてもう一度深〜く考えてみよう!3)」

矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正の blog
カマクラデントフェイシャルオ−ソピディクス山本歯科・矯正
院長 : 矯正歯科医 : 山本一宏の ブログ 200)

歯列の成長発育を学ぶ機会は
歯科大学では
歯科矯正学の講義の最初に与えられます

この夏矯正歯科受診を考えている
小学生のお子さんをお持ちの親御さんにとどまらず

Web 上で拝見すると
非抜歯でしか矯正歯科治療をおこなっていない
小児歯科・GP = 一般歯科の
先生方が多いことが散見されますので

この場合少し学生時代に戻って
歯列弓の成長発育についてもう一度勉強し直していただき
患者さんに迷惑のかからない
歯列弓の「安定性」について
一緒に考えてゆきたいとおもいます

その邦訳を私たちの教室で果たした
歯科矯正学の聖書といわれる
グレーバーのブルーブック
でもその最初の章が
GrowthAndDevelopment = 成長と発育であり
以下のような
象徴的な序文からはじまっております

曰く
「成長は解剖学者により懐妊され,生物学者の元で生まれ,
医者により運ばれ,化学者の戸口に置き去られた.
そして生理学者に養子としてもらわれていった.
若い時彼女は統計学者と駆け落ちし,
離婚の後心理学者と結婚.
そして現在,内分泌学者・小児科医・人類学者・教育者・
生化学者・物理学者・数学者・矯正歯科医たちから,
かわるがわる,同時に熱烈な求愛を受けている」

これまでもこの blog で紹介してきた
いくつかのキーワードの元に
繙いてゆこうとおもいます

key words

1) リーウェイスペース=Eスペース
2) リモデリング=骨の添加・吸収
3) インサイザー・ライアビリティー= "前歯のための不足分"

先ず最初のリーウェイスペース=Eスペース 
この blog でも過去に何回か紹介させて戴いておりますが
乳歯列の前から数えて5番目の第二乳臼歯=E と
永久歯列の前から数えて5番目の第二小臼歯=5
との幅径の差のことです

リーウェイ・スペース

つまり代生歯(生え変わる歯)である
前から数えて5番目の歯は
乳歯では一番奥歯で大きい歯
それが永久歯列では中間歯である小さな小臼歯に生え変わります

LeewaySpace

第二乳臼歯ー第一小臼歯は上顎で約 1mm 下顎で約 3mm
乳歯から永久歯の生え変わるときに
上下の第一大臼歯は
この差を使って
風下に流されるようにして
乳歯列ではフラッシュ=ツライチだった上下一番奥歯の奥の面は
インターディジテーションとよばれる両の指を重ね合わせたような
一歯対二歯の噛み合わせに推移します

非抜歯による矯正歯科治療では
自然な状態では手前に風下に流されるようにして移動してゆく
第一大臼歯を種々の矯正装置を使って
確保しておく事により
Available arch length = 骨を土地・歯を建物に例えた場合の土地の広さを確保します


矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正
カマクラデントフェイシャルオーソピディクス
鎌倉市小町1-5-21森ビル3F
call : 0467-22-6702
E-mail : posthorn@dentfaco.jp
URL : http://.dentfaco.jp
院長:歯科矯正医 山本一宏
日本矯正歯科学会認定医
日本成人矯正歯科学会認定医
日本矯正歯科協会(JIO)正会員
日本歯科矯正専門医認定機構(JBO)認定医
American Dental Association,
American Association of Orthodontists &
World Federation of Orthodontists, Member


Posted by dendroboim at 00:01:00 | from category: 歯の意識革命 | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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