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「成人女性の骨格性上顎前突の矯正歯科治療」

「バリ島の大輪の睡蓮」

矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正の blog
カマクラデントフェイシャルオ−ソピディクス山本歯科・矯正
院長 : 矯正歯科医 : 山本一宏の ブログ 195）

成人の骨格性上顎前突の矯正歯科治療でも　
オーバージェットが 10mm を超え
セファロ上で骨格性不正の指標である ANB が
骨格性上顎前突を示す7°以上もあれば　
いくら矯正歯科医でも
３０年近くの臨床経験があろうと
構えます

と同時に腕もなります



今回ご紹介させていただく
症例は成人女性で
オーバージェットが 12mm
セファロ上で骨格性不正の指標である ANB が
骨格性上顎前突を示す9°　

事実
某歯科大学の新任の教授が
学会発表で　こうした症例で
大事を取って　上のみの抜歯に留まって
治療した症例を目にした事がありました

つまり
半分くらいしか治らないという事

当院では本症例に
上下左右４本の小臼歯抜歯を施して
矯正歯科動的治療に成功しました



治療期間２年６ヶ月
使用した装置は
エッジワイズ装置
とサービカル・ヘッドギアのみ　

外科手術も
インプラント矯正も一切行っておりません


治療期間も先日紹介させていただいた
オバージェットも ANB も本症例に及ばない
「成人男性の骨格性上顎前突の矯正歯科治療」　
と比べて半分以下
患者さんに非常に満足をいただきました



セファロの重ね合わせでも
オバージェットは 12mm から 2.5mm に変化しました

こういった難症例では
矯正歯科治療計画立案のためのセファロ分析は必須　
プロフェッショナル＝矯正歯科医以外にこういった症例を任せる事は
厳に慎まなければならない

今後予防歯科で
最終的な補綴処置に入ります