December 22, 2006

「日本の現況を救う僕らのメエルヒェン」


矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正の Blog
カマクラデントフェイシャルオ−ソピディクス山本歯科・矯正
院長 : 矯正歯科医 : 山本一宏の ブログ 83)

昨日今日と
歯の話しを離れて
以前書いた
散文詩と
当時幼稚園に通っていた
息子のために書いた
童話をuploadしました

やっぱり 思った通りで
誰もみてくれません

「この忙しいのに
なあに夢みたいなこといってんだ」

・・・ってところが本心でしょう

でも いま日本で実際におきている
いじめも 中高生の自殺も
ひとが 夢を放棄したところから
はじまったことだとおもいます

汚職官僚も代議士も
こどもの時分には
宮沢賢治を読んだはずです
あの「どんぐりと山猫」や
「雪渡り」
「水仙月の四日」の世界
を知っていたはずなのに
それを いったい いつ
忘れてしまうのでしょうか? 

おおくの詩人や童話作家は
現実をいったんばらばらにぶち壊して
そのうえに虚構を構築します

現実をあるがままに受け止めることは
もちろん きわめて大切なことですが
さらに踏み込んで
それをいったん壊す

で一回

再構築する

これでもう一回

・・・といった三回にわたる
展開を自らに強いている点で
リアリストの3倍強い
心の鍛練を経ているのではないかと
わたくしは思っております



さて一昨日の
「Dendroboim氏の不思議な物語」
ですが
わたしが歯科大学に通っていた時分
に認(したた)めたもののひとつです


いまだ上梓されてはいませんが
いずれ詩画集として
一冊にまとめて
出版したいと思っております

ほかに「望の邂逅」
「夕空にお嬢さんを攬られそうになった話」
「ミュウズの再生」
「人形活劇」
などのお話があります

これらに魁ること
およそ3年
1975年に
「雨の山手」-Bluff in rain
の名で
処女詩集を
有隣堂出版から
自費出版しております

ただ友達であるという理由から
制作のサポ−トの意味から
たくさんの部数を購入くださった
諸兄にここで改めて
感謝させていただきます

「Dendroboim とは」
dendrobium という名の
蘭の名前をもじった
わたしのペンネ−ムのひとつです

安部公房に
「デンドロカカリア」
という自分がひっくり返って
新種の植物となってしまって
植物園に展示されてしまうという
作品がありますが
それを知ったのはずっと経ってからのことでした



詩集 : 「雨の山手」-Bluff in rain
については
追ってお知らせさせていただきます

さて「童話 : 星 灯台と夜光虫のお話し」
ですが

・・・これは遠い遠い島でいつかじっさいにおこったお話しです

とあるように じつは
湘南海岸では
ほぼ毎年 赤潮の後に
波が割れると
必ずといっていいほど
おこる現象です

赤潮はプランクトンの
異常発生時に
酸素が足りなくなって
全員が死滅するといった

ビ−ルの醗酵時に
酵母が
糖を利用してアルコ−ル醗酵
したあと結果的に
自ら作り出したアルコ−ルによって
死滅せざるを得なくなる現象

あるいは都市生活者である
我々自身の顛末を
予測するような
普遍的な現象のようです

これらのプランクトンの死骸を
食べて海を浄化する目的で
夜光虫が集まってきて
饗宴を繰り広げるようです

夕の帳が落ちた後
赤潮のうえで
波がブレ−クして
チュウブをつくると
その刺激で
夜光虫がいっせいに
ブル−の強い蛍光色で
内部から発光し
まるで波がおおきな四次元の
蛍光灯にでもなったかのように
鈍く発光するのです

初夏に
赤潮警報が発令されたら
天気図を見たり
波情報を聞いたりして
波が立つことを確認し
江ノ電に乗って
湘南海岸
七里ヶ浜か
鎌倉高校前の
潮っ端に立つことをお勧めします

この世ならぬ幽玄の世界が
繰り広げられるのを
目撃できるはずです


Posted by dendroboim at 00:10:00 | from category: 銀夕社交界 | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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