October 08, 2006
「歯の意識革命 2)」
矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正の Blog
カマクラデントフェイシャルオ−ソピディクス山本歯科・矯正
院長 : 矯正歯科医 : 山本一宏の Blog 7)
「歯をみがこう 2)」
わたしたちの歯科衛生士は,
写真のプロ−ヴとよばれる器械を使って
歯周精密検査をおこなってゆきます.
すべての歯の表と裏3ヶ所づつ
全部の歯があるひとでは
3x2x28=168ヶ所の
歯周ポケット=歯と歯茎の境にある溝
の深さを探ってゆきます.
ひゃくにじゅうさん
さんびゃくろくじゅうに
なんてこえをかけあいながら
ふたりの歯科衛生士が歯周ポケット
精密検査をしている場面を
ごらんになったことがある方も多いと思います.
普段から歯の予防を心がけ
定期健診を受けておられる方ならいいのですが,
そうでない方の歯周ポケットは
2~3mm以上あることがほとんどではないでしょうか.
たったの2~3mmでも歯の周囲をぐるっと取り巻いて
さらに全部の歯を合計すると
その面積はほとんど片方の頬に相当する広さになります.
これがほぼ赤むけ状態.
傷でもない限り体表から体内に細菌が侵入することは内のですが,
これらの人たちでは,これらの部分から体内への
細菌の出入りは日常となります.
それもポケットが深ければ深いほど
嫌気性菌といって空気を嫌う悪玉の細菌が
多く棲むことになります.
これではたとえて云うなら
成田空港でいくつかのブースで
拳銃でも麻薬でも覚せい剤でも
何でも素通り自由みたいなことになってしまい,
体内の普通ならばい菌をやっつけるための
白血球までが汚職官吏のようになって慣れっこになってしまいます.
もしこうしたひとが東南アジアなどに行って
ふだんは隅っこでひっそり生きている
コレラ菌などに出会おうものなら
それこそいい鴨にされて感染されてしまいます.
また,一昨日述べました
日本人の死亡原因の2位3位をしめる
心筋梗塞/脳梗塞を惹起させる
アテローム(へどろのようなどろどろのお粥状の物質)
の核となってしまい,寿命を縮めます.
毎日しっかり,毎食後歯をみがき,
(前にも述べた通り,朝ご飯で使ったお皿を洗いもせずに
お昼ご飯を盛る方はそういいないと思います)
3〜6ヵ月の一度は予防歯科の検診を受け,
歯周病で寿命が短くなるのを防ぎましょう.
医療費の削減から
国家予算もおおきく助かるはずです.
歯周病については当院予防歯科部門
辻 直子予防歯科の Blog が近日中に
upload されるはずですので
ご期待の程を・・・
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