November 02, 2006
「反対咬合の非抜歯治療」
矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正の Blog
カマクラデントフェイシャルオ−ソピディクス山本歯科・矯正
院長 : 矯正歯科医 : 山本一宏の ブログ 33)
写真は,初診時25歳女性.
上顎左側23の位置が入れ替わっている=移転歯
どこの歯を抜歯する事もなく矯正治療終了.
治療期間ちょうど2年間.
当院副院長=辻 直子により
第12回日本成人矯正学会北海道大会にて発表.
特に反対咬合症例では,
その原因のひとつに低位舌があげられます.
(譬ば,のどがはれやすく舌根部があたると痛い
⇒舌の姿勢の低位化
⇒舌のアゴの成長に及ぼす影響が下顎のみに集中
⇒下顎の過成長と上顎の劣成長)
確かに反対咬合でも
4本の小臼歯を抜歯して治した方がいい場合もあるのですが
(たとえば下では44,上は55抜歯で上下で引きあう)
ボーダーラインケース(抜歯すべきかすべきでないか微妙な状態)
では非抜歯の治療が推奨されますし,
被蓋=前歯のかぶりの改善のための便宜的な抜歯にわたしは反対です.
ただでさえ低い姿勢の舌を容れる容積が抜歯によってさらに狭まるからです.
上で示した患者さんは現在でも定期健診にお通いですが,
矯正治療終了後5年以上経過しておりますが,
噛み合わせは安定しております.
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dendroboim |
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