November 17, 2006

「過蓋咬合=Deep Over Bite」


矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正の Blog
カマクラデントフェイシャルオ−ソピディクス山本歯科・矯正
院長 : 矯正歯科医 : 山本一宏の ブログ 48)

昨日・一昨日と
奥歯があたっているにもかかわらず
前歯が開いてしまっている
開咬について述べてきましたが
今日の blog は逆に噛み合わせの深い
過蓋咬合=Deep Over Bite の
成人症例です

歯と歯茎が噛みあうブロ−ディーバイト初診時45歳の男性.
ト−タル・シザ−ス・バイト=Brodie bite
いわゆるすれちがい咬合
(奥の歯全体が,本来噛むべき面であたらず,
相対するあごの歯茎まで延びてしまう状態)だった
硬い歯と歯茎がぶつかるため,褥瘡性潰瘍(床擦れ状態)ができ
ファミリ−・デンティストの先生から
奥歯を歯茎に当たらなくなるように削り続けるか
抜いてしまうか
矯正するか三者択一を迫られ
3年間悩んだ末,矯正治療を決意

3年3ヶ月の矯正治療期間で
奥の歯がすっかり正常に噛めるようになった

走っている車のパンク修理と言われるように
この様な機能的問題を持つ方の矯正治療は
非常に難しく
長い治療期間を要するがあるが
しっかり見えることや,歩けることに匹敵する
あるいはそれを上回るほど重要な咀嚼機能の回復は
ご本人にとって
とても重要な問題であると思われる

また成人の治療で特に重要な点は
この患者さんにも見られたとおり
「いまさら矯正なんて・・・」と思って
何年にもわたって悩み続ける方が多いということです.
矯正治療が終了した後には
皆が口を揃えて
「もっと早く矯正治療を受けておけばよかった」
といわれるので
案ずるより産むが易し
成人矯正治療を
成人矯正歯科認定医にまかせてみたらどうでしょうか?

(1997 年・第5回成人矯正歯科学会にて発表)

18:00:59 | dendroboim | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks